2020年妙恩寺寺子屋開催(広島)【募集開始】

現在の所、妙恩寺の今年の寺子屋は『広島 体験旅行』を計画しております。

七十五年前の広島に世界で初めての原子爆弾が投下され、多くの命が失われました。

戦争の悲惨さを語る上で欠かすことの出来ない出来事ですが、多くの時間が流れ風化の兆しが見られます。語り部達も多くの方が亡くなられ次への継承が叫ばれています。

妙恩寺では、広島市の取り組みである「原爆の語り部達の伝承者」による原爆・戦争の恐ろしさを語って頂くことを計画致しました。

原爆ドームから最も近いお寺 日蓮宗・本覚寺ご住職が伝承者である為この企画が出来上がりました。

私達は、原爆ドーム上で原爆が爆発したと教わりましたが、実際の場所は少し離れた病院の真上と言われています。病院の壁にはモニュメントもあり、外国人の多くが足を止めていますが残念ながら日本人の姿はほとんどありません。

このような修学旅行でもあまり行かない所、昨今リニューアルされた原爆資料館等にお連れすることで子供さんへの貴重な体験となるように致しました。

宮島の厳島神社もコースに盛り込みました。路面電車・お好み焼き もみじ饅頭・・・楽しみも盛り込んでいます。

団体旅行のキャンセル料の発生日時の関係で3月より6月20日迄の募集となります。

お子様・お孫様との申込も歓迎いたします。

寺子屋『広島体験旅行』の詳しい旅行日程と申込書はこちら

2020年妙恩寺寺子屋(広島)旅行日程と申込書

旅行日程と申込書

妙恩寺ミニ寺子屋「第2回書初め教室」12月30日

『冬休みの宿題を早めに終えて信念を気持ちよく過ごそう』

昨年好評でした書初め宿題の指導を行います。

書き初めですので年始が良いでしょうが、学校の宿題で出される書初めは、年末に終わらせてしまいましょう!

講師:小島 膳久・羚瑒 師範

  • 日時:12月30日(月曜日)13時~15時

※※:応募多数の場合は10時~12時で増設予定があります。

  • 募集:15名 小学校~中学校(奥書院で行える限界の人数です)

※※:応募多数になった場合は、午前・午後の二部で合計30名まで受け付けます。

  • 申込方法:
  1. お子様の名前
  2. 親の名前
  3. 住所・電話番号・緊急の連絡先として親の携帯電話番号

以上の3つをメモ用紙などに書いた上、お寺まで持参もしくはFAXにて受け付けます。

お寺の電話&FAX番号053-421-0314

※お寺より受付の電話を差し上げた上で、正式受理とさせていただきます。

※応募者多数の場合、【午前の部】への打診の上、受理となることをご了承ください。

  • 参加費1000円(当日ご持参ください)
  1. 注意事項:書道道具はご持参ください。
  2. 注意事項:汚れてもいい服装でおこしください。
  3. 注意事項:学年ごとに手本が違い、かつ、指導の先生に見ていただくため、開催日時前に学校配布の手本をお借りする場合があります。

令和元年8月20日(火)遠州の寺子屋/日蓮宗静岡県西部青年会

遠州の寺子屋~みんなで育てよう仏様の種~

開催日時:令和元年8月20日(火)

○会場:袋井市広岡 妙日寺

○募集対象:小学生1年生~中学生3年生(目安ですのでご相談ください)。

○参加費:お一人1500円(保険代含む・当日受付でお納めください)。

○内容:修行体験(唱題行・お経・写経)・レクリエーションなどを予定しています。

★当日は看護師、女性スタッフも参加いたします。

★持ち物は「遠州の寺子屋」PDFファイルをご参照ください。

ご参加申し込み締め切り:令和元年7月31日です

「申込書」「遠州の寺子屋」PDFファイルはこちらをクリック

申込書・遠州の寺子屋

主催:日蓮宗静岡県西部青年会

後援:日蓮宗静岡県西部宗務所

事務局:日蓮宗静岡県西部青年会事務局(0538)42-3552

 

 

【受付〆切ました】妙恩寺てらこや 令和元年8月3日(土)

てらこやへたくさんのお申し込みありがとうございました。先着人数を超えておりますのでお申し込みは締め切りとさせていただきました(令和元年7月19日)。

「お寺で楽しく過ごす」ことを目標として行って参ります。夏休み読書感想文の書き方・太鼓の叩き方・花火・BBQを予定しています。

◎場所 妙恩寺 浜松市東区天龍川町179番地 電話053-421-0314

◎日時 令和元年8月3日(土)13時~4日(日)12時迄

(受付は12:30から)

◎資格 小学生 先着30名 (幼稚園・中学生はお問い合わせください)

檀家である必要はありません。

◎金額 1人3000円 (申込書と共に納めてください・・・直接申込者)

※FAX申込者は、住職からの確認電話あってから参加資格を得るものとします。

※参加費は当日、お納め頂きます。

※11日夕食・12日朝食・保険料等を含みます。

※寝具は各自寝袋等を用意して頂きますが、別途800円にて貸し布団もあります

◎締切 令和元年7月26日(金)まで

◎申込書

(令和元年)妙恩寺てらこや申込書

(令和元年)妙恩寺てらこや詳細

講師紹介

作文の神様 岩下修先生

作文の神様 岩下修先生

【プロフィール】

・立命館小学校国語教育アドバイザー ・名進研小学校国語科顧問
・1973年愛知教育大学社会科卒業

近年は、音読指導、読解指導、作文指導にも力を注ぎ、新しい技法 を開発。各地の学校、研究会へも、授業や講話をしに出かけている。「国語の授業力を劇的に高めるとっておきの技法30」「スラスラ書ける作文マジック」を始め、 著書多数。

万灯講団扇太鼓指導 木田隆正先生

万灯講団扇太鼓指導 木田隆正先生

【プロフィール】

・神奈川県 川崎市 安立寺住職

参加者父兄のみなさまへ

参加者父兄のお手伝い、見学、OKです。

夕食が必要な場合、大人1000円頂きます。

※参加者の兄弟等(子供)で、夜のBBQと花火のみに参加したい方は申込時にお知らせください。(材料準備の為)その場合の参加費は志納をお願いします。

寺子屋日程

寺子屋日程
初日8/03 内容 注意点
12:30 集合・受付(庫裡 大玄関)
13時00分 開会(本堂) 本堂待機 準備
13時30分
読書感想文指導  岩下修先生
16時30分  (適宜休憩)
17時
BBQ カレー
19時
風呂
22時00分 消灯
2日目8/04
06時00分 起床
06時30分 ラジオ体操
06時45分
そうじ
07時30分 朝食(おにぎり・みそ汁)
08時
唱題行
08時30分
09時  木田隆正先生
団扇太鼓 万灯  (適宜休憩)
11時30分 閉会式
12時00分 解散

持ち物

持ち物
着替え 適量 予備があると良い
帽子 1
パジャマ 1 上下
靴下 1
下着類 適量 予備があると良い
バスタオル 1
タオル 2~3
ハンカチ 2~3
ポケットティッシュ 適量
筆記用具 1 ノート ボールペン等
歯磨きセット 1
カレースプーン 1
1
箸箱 1
お茶の入った水筒 1 お茶以外でも可
プラスチック製コップ 1 歯磨き用に使用します
折りたたみ傘 1
虫除けスプレー 1
数珠 1 お持ちで無い方は不要
レジ袋 2~3 荷物整理に使います
寝具 レンタルの方は不要
宿題 必要に応じて

※紛失防止のため、すべて持参品に氏名をお書きください。

※追加持ち物が発生した場合は、ご連絡いたします。


 

妙恩寺ミニてら小屋 平成29年7月28日(金)

昨年までは、日蓮宗静岡西部地区青年会によってい行われていた寺子屋ですが、本年からは妙恩寺単独開催をいたします。
寺で修行ミニ体験を行ったりしてきましたが、本年は原点に戻り「お寺で楽しく過ごす」ことを目標として行って参ります。ゴム銃作成ワークショップ・写仏・花火・BBQを予定しています。
◎場所 妙恩寺 浜松市東区天龍川町179番地
◎日時 平成29年7月28日(金)13時~ 29日(土)12時迄
◎資格 小学生 先着20名(幼稚園・中学生はお問い合わせください)
◎檀家である必要はありません。
◎金額 1人3000円 (申込書と共に納めてください)
◎28日夕食・29日朝食・工作材料費・保険料等を含みます。
◎寝具は各自寝袋等を用意して頂きますが、別途700円にて貸し布団もあります
◎締切 平成29年7月22日(土)まで
◎申込み方法 申込書をご用意しましたので、ご記入の上まずファックスでお送り下さい。

☆その他お気づきの点、ご不明な点は妙恩寺までお問い合わせ下さい。

◎申込み書

申込書

参加申込書

  • 初日7月28日内容
    13時      集合・受付
    13時30分    開会
    14時~16時   ゴム銃作り
    17時~19時   BBQ カレー
    19時~     風呂
    21時30分    消灯
    2日目7月29日
    06時      起床
    06時30分    ラジオ体操
    06時45分~   そうじ
    07時30分    朝食(おにぎり・みそ汁)
    08時~08時30分 唱題行
    09時      宿題or写仏
    11時      閉会式
    12時30分    解散
  • 持ち物
    着替え
    帽子
    パジャマ
    靴下
    下着類
    バスタオル
    タオル
    ハンカチ
    ポケットティッシュ
    筆記用具
    歯磨きセット
    カレースプーン

    箸箱
    お茶の入った出納
    プラスチック製コップ
    折りたたみ傘
    虫除けスプレー
    数珠
    レジ袋
    寝具
    宿題

遠州の寺子屋・日蓮宗静岡県西部宗務所(平成28年)

平成28年度遠州の寺子屋

~感謝~

日蓮宗静岡県西部青年会では、子供達の情操教育の一環として、毎年、青少年修養道場を開催しております。

「お寺ってどんな所?何をする所?お坊さんってどんな生活をしているの?」

お寺で一緒に楽しく修行体験してみませんか?

その体験の中で、仏様の「正しい教え」によって、学校では学べない「大切な心」を養って頂けるものと、願っております。

本年は、『感謝』をテーマに、報恩感謝、感謝の気持ちが備わるような寺子屋を企画致しております。

皆様のご参加を心よりお待ち致します。又、保護者様も振るって御参加ください。

募集要項

日 時
平成28年8月22日(月曜日)
午前8:30受付 9:00集合・開校式 16:40閉校式 17:00解散予定
※保護者の方でお時間ございましたら、開校式・閉校式の御参加をお願い致します。
会 場
妙恩寺 浜松市東区天龍川町179 電話053-421-0314
対 象
小学生1年生~中学生3年生(対象は目安です。ご相談ください。)
保護者(保護者様も楽しく修行できるよう企画しております。)
参加費
一人1000円(当日受付でお納めください)
内 容
修行体験(唱題行・お経・写経)・レクリエーション等を予定
持ち物
保険証コピー・帽子・タオル・筆記用具・雑巾・ハンカチ・ティッシュ・常備薬・その他必要と思われるもの

大切なお知らせ

参加経験者のあなたへ
参加経験者は【ハンドブック・数珠】を必ずご持参ください。

昨年(平成27年)参加されているあなたへ
昨年(平成27年)参加された方は、法要祈願の【お守り】も併せてご持参下さい。
暑い時期ですので、日程の合間に十分な休憩時間をとり水分補給に努めます
当日は看護師、女性スタッフも参加致します。
7月31日までにお申し込みください
参加申込書に必要事項を記入の上、事務局にお申し込みください。
申込書

参加申込書

申し込みの際に必ず電話での確認をお願い致します
電話・FAX 053-436-0211
日蓮宗静岡県西部青年会事務局(※寺子屋会場ではございません)
〒433-8105浜松市北区三方原町637 本乗寺内 横田惠俊
主催
日蓮宗静岡県西部青年会
後援
日蓮宗静岡県西部宗務所
寺子屋の様子

寺子屋の様子

 時間  内容
 09:00~ 集合 
 09:05~09:20 開校式・法味言上(ほうみごんじょう) 
 09:20~ 日程説明 
 09:25~09:55 自己紹介・写真撮影 
 10:00~10:40 唱題行(しょうだいぎょう) 
 11:00~11:40 写経・写仏(しゃふつ) 
 11:50~12:40 昼食・食法(じきほう)について 
 12:50~14:30 レクリエーション おふだ(お守り)作成ほか
 14:30~15:20 かき氷 
 15:30~16:00 清掃 
 16:10~16:20 瞑想(めいそう) 
 16:20~ 集合→修法 
 16:50~ 閉校式 
 17:10~ 終了証授与 
  解散 

あなたと地域を繋ぐ手助け役として

山澤英伸

合掌 妙恩寺は日蓮宗に属します。日蓮宗は平成14年、西暦では2002年、750年を迎えました。750年・・・それは、日蓮聖人が一切衆生救済の決意のもと、初めて千葉・清澄寺で南無妙法蓮華経のお題目をお唱え(立教開宗)してからの年月になります。そののち間もなく、平成23年、西暦では2011年、妙恩寺自身は700年を迎えました。もちろん、地元の日蓮宗寺院では最古となります。

「仏作って魂入れず」という言葉があります。妙恩寺の寺観は、建て替えされながらも700年間、お寺をとりまく人々によって連綿とこの地につながれてきました。この地に700年寺観が続いているのは、「作った仏に魂を入れる後の世の人たち」その存在があり続けたからだ、という証しにも感じられます。

平成27年、西暦では2015年、本ウェブサイトを立ち上げました。妙恩寺に紡がれた過去の歴史資産を維持し公開することによって、皆さまの地域への愛着・自信を得る手助けをする。このお寺とお付き合いをしていると、困ったときには頼りになる。お寺を介して地域の人々が相互関係で生かされていることを自覚できる。そんなつながりの場所として妙恩寺が存在できればと、檀信徒の皆さまへの紙面お便りと共に、地域への情報発信を始めました。
どうぞよろしくお願い申し上げます。 再拝

妙恩寺へご朱印を受けに訪れる前に

ご朱印の手引きのページを設けましたので、ご覧の上ご来山くださいませ(詳しくはこちら


「妙恩寺てらこや(令和元年)ご案内はじめました」。(令和元年6月2日付)

くわしくは下部の、新着記事にてお知らせしています。


「来年の大河ドラマに想う」(平成28年9月吉日随想)

石塔が目印となる旧東海道から妙恩寺への進入路。(道向かいJAからの眺め)

石塔が目印となる旧東海道から妙恩寺への進入路。(道向かいJAからの眺め)

来年の大河ドラマが『おんな城主 直虎』に決まり、浜松周辺は色めきだってきた。
のぼりが立ち、原稿執筆の今日(8月26日)は井伊直虎の命日とのこと。
主人公を演じる女優が井伊家菩提寺の龍潭寺に参拝したと新聞に載り、ゆるキャラ「出世法師 直虎ちゃん」が、先輩の?「出世大名 家康くん」と市内を賑わす。
檀信徒や、これまた流行の「御朱印・御首題」で妙恩寺へ訪れた方達からの質問が増えました。
「妙恩寺と井伊家との関係はないのですか?」
「・・・ある・・・と思う」
答えはこれが限界。
以降の文章は残っている記録等から、推測・想いです。
妙恩寺は、徳川家康との関係があることは檀信徒の皆さんには周知の通りです
詳しくは妙恩寺七〇〇年記念で配布の著書「うちのお寺は妙恩寺」をご覧ください。

著書「うちのお寺は妙恩寺」

著書「うちのお寺は妙恩寺」

井伊直虎と妙恩寺の関係を直接示すものは何もありません。
井伊家との関係は少しあるのでは?という程度です。
今回の井伊家をお話する上で外せないのが、徳川家康。徳川四天王と呼ばれ後の彦根藩初代藩主となる直政の養母が井伊直虎であり、直虎が直政を養育し家康に引き合わせたことが歴史的意義になります。
まずは家康の動きから井伊家を見てみます。
徳川家康は、妙恩寺へ、最低二度は来ていることになっています。
①岡崎城から引馬城(浜松城)へ引越ししてくる時。
②三方原の戦いの初戦「一言坂の戦い」で負けたあと。
今回は①の記録からの話になります。(日にちは資料により前後することがあります)
一五六八年十二月二日に姫街道を使い三河国から遠江国に入り、奥山方広寺へ。
そして十二月四日すぐ近くの井伊谷に宿陣します。
井伊谷三人衆の手引きにより浜名湖北岸を家康は来たことになります。
家康はこの時点で遠江国の名族・井伊家を味方につけることに成功します。
次に徳川勢は、現在の追分(おいわけ)に進み引馬城(浜松城)に入るのが最短コースであるにも関わらず、大周りをします。

図録

浜松市博物館特別展「徳川家康四百年」図録より

十二月八日に妙恩寺を本陣、頭陀寺を脇本陣とし、十二月十八日引馬城入城というルートを通ります。
最短コースをとらずに井伊谷を出発したあと東区安間町にある東海道との接続地点に現れます。
今川義元が桶狭間で討たれてから、今川家は衰退の道を進んでいましたが、未だ浜松の地では今川家に味方する者も多く、追分から現在の街中へ入るルートは危険が伴います。
出来るだけ犠牲を払わずに済むルートを選択することになります。
妙恩寺から見て西南、直線距離にして2キロほど、頭陀寺の地では、次期井伊家当主直政(幼名・虎松)の実母・ひよが、松下源太郎清景という武将と再婚していた。
(清景の妹は本家・松下加兵衛之綱に嫁いでいるが、この父の時代に十五、六歳の下男がいたとされる。後の豊臣秀吉と言われている)
実母・ひよにしてみれば、自分の産んだ虎松(直政)は名族・井伊家の次期当主である。その井伊家が従うことを決めた徳川家康に味方する事は、血縁や家柄を重んじる当時としては実母・ひよが松下家に懇願しなくても予想がつく。
頭陀寺周辺を地盤とする松下家協力のもと、頭陀寺が場所を提供したことは想像がつく。
かくして引馬城(浜松城)の南東から睨みがきく状態になった。
さて妙恩寺が選ばれた件ですが、安間町の東海道との接続地点まできた徳川勢にとって引馬城に入城するには東海道を西進することが手っ取り早い。
現在、近くに他宗の寺がありますが、少なくとも四百五十年以上前からある寺でないと家康を迎え入れることが出来ません。
前述の頭陀寺は千二百~千三百年、妙恩寺は七百年の歴史があり、当時から存在しています。
浜松の街中へ進む道は現在ほど無く、必然的に東海道を進むことになります。
東海道に面して存在していた妙恩寺が選ばれたのは地理的要因が強いと想われます。

↑矢印は旧東海道で、妙恩寺の北面を引馬城へと進軍するルートです。

↑矢印は旧東海道で、妙恩寺の北面を引馬城へと進軍するルートです。

さらに、江戸時代の妙恩寺絵図をみると一種の砦の様相をしています。
現在皆様が妙恩寺に訪れるとき、旧東海道からの進入路(JA和田支店)から入った場合、進路すぐ左側に「南無妙法蓮華経」と書かれた石塔が建っていますが、昔はここに総門が建っていました。
さらに妙恩寺へ向けて南下していく道路は、四つの末寺が存在していました。
旧東海道、妙恩寺総門跡の石塔から、現在の妙恩寺へ向かう参道。

旧東海道、妙恩寺総門跡の石塔から、現在の妙恩寺へ向かう参道。

もし仮に攻められたとしても、総門を破り・四つの末寺を経由して現在の妙恩寺山門にたどり着くことは大変です。

「裏から攻められるじゃないか!」
とおっしゃる方もあることでしょう。
ところが、妙恩寺の裏側、南面は天然の堀があるようなものだったのです。
妙恩寺の裏側、南面は現在、天竜川駅が存在していますが、昔は芳川の方から舟が入ることができる入江になっていました。
大勢の人数を収容出来、もしもの時にも対応出来る妙恩寺は便利だった事でしょう。
これが、②「一言坂の戦い」で負けたあと磐田から撤退する時に一時避難場所に選ばれた理由にもなると思われます。
浜松城に対して妙恩寺は東に位置します。
南に位置する頭陀寺と共に、浜松の街中を伺うのに絶好の位置となるのではないでしょうか・・・。

徳川家康公天竜川御難戦之図

一言坂の戦いにて敗走し天竜川を渡る「徳川家康公天竜川御難戦之図」

次にもう一つ・・・。
昨年十月より住職の私は紫衣を着用するようになりましたが、その昔、紫衣は天皇陛下より戴くようになっていました。
天皇陛下に謁見した上でのことになりますが、それなりの位がないと会うことも出来ません。
その為、仏教各宗派は、宗派内に存在する由緒正しき出自の者との関係から、そこの氏族より家紋を拝借することをしてきました。
日蓮宗は「井筒に橘」を宗紋としています。
井伊家の家紋と同じです。
宗祖の日蓮聖人が井伊氏から分かれた支流の出と伝えられているからです。

(左)井伊橘 (右)日蓮宗橘

(左)井伊橘 (右)日蓮宗橘

井伊氏の始祖・共保から五代のちの正直が分家して貫名の地(袋井市)に移り住み、貫名(ぬきな)氏と称した。
正直の孫にあたる重忠(しげただ)が、鎌倉幕府成立後、伊勢平氏の乱に加担したため、安房国片海(現在の千葉県安房小湊)に流罪となり、そこで生まれたのが日蓮聖人だと言われています。
(別の説もあり)
袋井市にある貫名山妙日寺は、重忠の遺言により、遺骨を貫名に帰して葬り、居館跡に創建されたとされます。
さて話を戻します。
家康が引馬城へ安全に入る為には、徳川勢に味方をしてくれるところを頼ることになります。
この間に井伊家が仲立ちをしていることが考えられるのです。
井伊家にしてみると
「次期当主・直政の実母が再婚して嫁いでいる松下家(頭陀寺)はきっと力になってくれる。」
「うちから出て行った親戚筋に日蓮聖人がいる。橋羽(天龍川町)の妙恩寺は日蓮がかわいがった孫弟子が建てた寺。きっと助けてくれる。」
・・・こんな感じでしょうか?
妙恩寺の地理的要因にプラスアルファしたのが井伊氏ではないかと想うのです。
来年、ドラマ上に井桁橘紋を見ることがあったら、妙恩寺のことも思い出してみてください。
まいてら

妙恩寺は「まいてら」に登録されております。


botan-eitai-01botan-shokatsudo-01botan-gokuyou-01


本来の自分を見つめる

本来の自分を見つめる

本来の自分を見つめる